
“THE ASH & CLAY” (The Milk Carton Kids)
講師の中村です。
My Favorite Things #17。今回はSimon & Garfunkel (サイモン&ガーファンクル)の再来と言われたアメリカのフォークデュオのご紹介。
“THE ASH & CLAY” (The Milk Carton Kids)
2013年【アメリカ】 フォーク
The Milk Carton Kids (ザ・ミルク・カートン・キッズ)はアメリカ合衆国西海岸のフォークデュオ。暗めの歌が多いですが、実力は確かです。このアルバムはグラミー賞にノミネートされたり、国内のフォークアワードに選出されたり、彼らの出世作でもあります。
冒頭にも書きましたがS&G (サイモン&ガーファンクル)のようなフォーク味が特徴的ですが、2人のルックスはどこかJohn Lennon (ジョン・レノン)とPaul McCartney (ポール・マッカートニー)のようでもあります。
ところで2人とも古くて良いギターを使っていて、テクニックも達者。ヴィンテージギターの音色がすごく心地よく響いています。

Kenneth Pattengale (ケネス・パッテンゲール)はMartin (マーチン)の1955年製O-15を使用。キンキンした高音が出ない暖かい音色です。彼はソロ弾きや助奏もするので、主張しすぎない音色がすごく心地いいです。
Kenneth Pattengaleはギターにバンダナを巻きますが、これはカポを付けると弦が共振してノイズが入るためと思われます。古くなっていく過程で調整が難しくなったギターなのかもしれません。

そしてもう1人のメンバー、Joey Ryan (ジョーイ・ライアン)は1951年製のGIbson (ギブソン) J-45を使用しています。アルペジオやスリーフィンガーでKenneth Pattengaleのソロや2人の歌全体を支えています。彼の低音ボイスもすごく素敵です。
オススメ曲①
アルバム全体を通してとにかくゆったりとしていて、個人的にはもう少し明るくしてほしかったな…と感じました。バラードは好きですがカントリー/フォークなので特にロマンチックさもなく…。ので、M03 『Honey, Honey (ハニー、ハニー)』のようなややアップテンポな曲はどうしても聴き入ってしまいます。
オススメ曲②
もう1つ明るい曲。M10『Heaven (ヘヴン)』です。
この曲が一番好き。ギターの入れ方も好き。音色も好き。下の動画で動く2人も見てください。ちょっと可愛いです。
Midville’s
中村
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中村
音楽講師 / ビートメイカー
『井上 陽水英訳詞集』 著: Robert Campbell <講談社>
ただ翻訳をしただけでなく、なぜそう訳したのかをあまり難しい言葉を使