指板の音
講師の中村です。
独学者が頭打ちになったからということでレッスンを受けに来ることがあります。そーゆう人にはとりあえず指板の音を覚えるように指導します。でも、みんなやらない。確かに全部ッてなると気が遠くなりますよね。
でも法則をつかんでしまえば覚えるのは案外簡単なんです。今回はそれをレッスンしていきましょう。
ドレミかCDEか…
小学校の音楽科の授業で習う”ドレミファソラシ”はイタリア語。でもアコースティックギターやエレキギター、ウクレレはアメリカの楽器で、アメリカではドレミファソラシをCDEFGABと言います。アルファベットを使うのはコードの時だけじゃないんです。
僕はレッスンでは音名とコード名の混同を避けるため”ドレミ”で説明することが多いですが、どちらも覚えておくことをオススメします。
音は12個しかない
たまに”ドレミファソラシド”はピアノだけのもので、ギターには音名がないと思っている方がいらっしゃますが、ギターであろうとピアノであろうと、基本的に音名 (ドレミ)は同じです。
指板にはこれだけたくさんマスがあるので、たくさんの音があるように思いますが、音はたったの12個しかありません。ドレミファソラシ…あれ、7個しかないと思った方、惜しいです。シャープ (半音上がる)と、フラット (半音下がる)があるため、合計12個となります。
「ソとラ」や「レとミ」などのように一個飛ばしの関係を全音 (一音)と言います。おさえていただきたいポイントは「ミとファ」「シとド」の間にはシャープ及びフラット (黒鍵)がなく、半音であるということ。よって「ミ# 」や「ド♭」などというものは原則として存在しませんが、便宜上そう呼ばざるを得ない瞬間が稀にあります。(今は気にしなくていいです。) また、ド# とレ♭は同じ音を意味しています。違う名前になっているのは状況によって呼び方を使い分けるためです。まぁ、それも今緊急に覚えなくていいです。
音の順番は決まっている
ところで、音の順番はこのような配列であると決まっています。なのでドからシまで、必ずこの順です。シの次はまたド…という風に、音名は繰り返されていくので、変わることはソのすぐ後ろにレがくるなど、入れ替わることはあり得ません。例えば、ギターの1弦 (一番細くて音程が高い弦)は開放弦で鳴らすとミ (E)の音が鳴りますので、半音 (1フレット)だけ音を上げるとファ (F)。またファ (F)から一音 (2フレット)上げると ソ (G) …と続いてきます。
覚えかたのコツ
音名と順番さえ分かっていれば覚えかたのコツは簡単で、適当な音を目印にすることです。僕が指板の音を覚える時は全弦のドとラの位置を覚えました。
3弦7fは?と聞かれて、いちいち開放弦から数えていたら、いつまで経っても音を覚えられません。3弦の5fがドなので、7fはレであると、すぐに判断することができます。
あるいは、全ての弦の3fと7fの音だけを覚えるのもいいです。
まずは低音弦から
とりあえず低音弦 (4-6弦)から覚えていってください。コード理論を理解する上で、ベース音となっている4弦~6弦が何の音であるかを知っておくことはとても重要です。7fくらいまでは簡単に覚えられると思います。
僕の知る限り、これが覚えられなくて挫折した人はいません。シンプルにやるか、やらないかの話だと思います。
Midville’s
中村
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中村
音楽講師 / ビートメイカー