【初心者必見】指先が痛すぎて押さえられない原因と痛みを和らげる4つのポイントを解説します!

講師の中村です。
ギターを始めて数日、「よし、今日も練習するぞ!」と意気込んでギターを持ったものの、「指先が痛すぎて、弦を押さえるどころじゃない……」と絶望したことはありませんか?

 

実は、これはギターを始めた人の「ほぼ100%」が最初にぶつかる壁です。

 

今回は、この「指先の痛み」の原因と、痛みを和らげる物理的なコツ、そして痛みが消えるまでの付き合い方について解説します。

目次

    ギターを始めて数日、「指が痛くて押さえられない」のは普通です

    まず大前提としてお伝えしたいのは、指が痛いのはあなたの押さえ方が悪いからでも、才能がないからでもないということです。

    今までこんなに細くて硬いものを繊細な指先で押さえたことがないので、痛くて当たり前です。僕も最初はそうでした。人間の体は指先や足、耳、唇など先端に行くほど敏感になり、痛みや暑さ、寒さを感じやすくなっている性質があるため、指先を使うことにはそれなりの痛みを伴います。

    しかし、人間の皮膚は非常によくできていて、同じ場所に刺激が加わり続けるとその部分を守るために皮膚が硬くなろうとします。

    僕は小さい頃から格闘技をしていて、素手で正拳突き(パンチ)を練習することは少なからず痛みを伴いますが、何度も何度も練習しているうちに拳頭(人差し指と中指の付け根の拳)が少し分厚くなってきました。ある種の防衛本能ですね。この拳の厚みが出てきた時、「これが一生消えない練習の証かぁ」と思うとちょっと嬉しかったものです(年齢を重ねて少しずつ元に戻っていきますが…)。

    つまり、今指先の痛みで悩んでいる皆さんの指は、まさに「ギタリストの指」に進化している途中段階なのです。指が硬くなったらまずは脱・初心者といったところじゃないでしょうか。まずは「痛くて普通なんだ」と思い込むことで、安心を得てください。

    痛みが出たら無理をしない

    痛みに対する耐性は人それぞれ。僕はかなり鈍感な方でしたが、繊細な方がいることも理解していて、レッスン中指が痛くて先に進めなくなる場面にもよく出会います。

    痛みがある状態で、万一弾き続けたとしても指が腐ってちぎれたりすることはないでしょう。しかし常に指先がジンジンと痛んで、皮がめくれたり熱くなったりするようであれば、練習は中断して、痛みが続くようであれば数日様子を見た方がいいです。手が痛いと日常生活にも支障が出る可能性があるため、とにかく無理は禁物です。

    指の痛みを和らげる4つのポイント

    練習中に指が痛いのはあなたのせいではなく、フォームや弦のチョイス、ギターのコンディションによるものである可能性も非常に高いです。以下で痛みを少しマシにする (かもしれない)ポイントを書いていきますので、何かの参考にしてください。

    ポイント① 押さえ方の見直し

    指に必要以上の力を入れることで、弦が食い込んでしまい痛くなるというパターンが考えられます。

    ギターの音はフレットと弦が当たることによって鳴っています (上の図の赤い丸のところ)。したがって、よりフレットの近くで押さえると、弱い力でも音が鳴ってくれるので指の痛みを減らすことができるかもしれません (上の図の右側の指)。

    コード弾きで練習する場合でも、下記の画像のようにフレットに近づいて押さえることができれば良いのですが、実際はそう簡単ではありません。

    CやDmのように3フレットにまたがって押さえるコードの場合、常にフレットの近くで押さえることは困難です。これらのコードを無理にフレットの付近で押さえるとかえって手を痛めるので、できそうにない場合は無理をしないのがミソです。

    例えばアコギの場合は2弦 (エレキ技の場合は3弦)は特に押さえづらいので、それらの弦だけでフレットに近づけて、その他の指は無理に動かさないようにすると、幾分か押さえやすくなります。

    ポイント② 指の腹を使うな

    初心者によくあるのが、「指の腹」で押さえるパターンです。コードがうまく鳴らない時、力でなんとか解決しようと考えてしまう気持ちはわかるのですが、手に力を入れると指が寝てしまい、指腹(しふく)でベタッと弦を押さえつける形になってしまいます。

    しかしギター演奏において、このプニプニした部分を使うのはあまり上策ではありません。

    • 指腹の面積が広く、他の弦に当たりやすい
    • 神経が集中しており、かえって痛みを感じやすい
    • 柔らかいため、押さえることにそもそも適していない

    正しくは、指の第一関節をしっかり曲げ、爪のすぐ下(キワの部分)のピンポイントで弦を上から垂直に捉えるイメージです。

    先端の狭い面積で押さえることで、骨の硬さを利用して「最小限の力」で弦をフレットに固定できるようになります。

    ポイント③ ギターの弦を変えてみる

    ちょっと面倒な話ですが、ギターの弦を変えてみるのも1つです。ギター弦の太さには実はいくつか種類があり、太めのものや細めのものが存在します。しかし、

    • 「まだ買ったばかりで交換するのはもったいない」
    • 「初心者で弦交換の仕方を知らない」
    • 「どの弦を選べばいいかわからない」

    などといった反論があると思います。でも指が痛いなら無理してそのままにする必要はありません。弦の交換に関しては楽器屋さんに持ち込めば解決します。受講生の方は僕に相談してくれればOKです。

    ギターの弦にはたくさんの種類がありますが、「アコギ用」「エレキ用」などを守れば基本的にどれを買っても問題ないです。そして、太さ選びのポイントですが、多くのギターは購入時に”ライト・ゲージ”が張られています(例外もありますがほぼライトです)。

    ギターの弦は細い方から順に、

    1. エクストラ・ライト・ゲージ
    2. カスタム・ライト・ゲージ
    3. ライト・ゲージ
    4. ミディアム・ゲージ

    となっており、最もよく使われるのはライト・ゲージです。これ、実は2番目に太いゲージなので、指が痛いのも仕方ないことなんですよね。

    僕のオススメは、一段階細いカスタム・ライト・ゲージです。エクストラ・ライト・ゲージやコンパウンドは細すぎて弦が切れやすいのと、音が悪いので個人的にはオススメしません。

    ポイント④ ギターのコンディションを確認

    弦とフレットの隙間のことを「弦高」と言います。この幅が大きすぎると弦を押さえるのに強い力が必要になります。もしギターの6弦12フレットの位置で2.0mm(アコギの場合は2.5mm)を超えている場合、悪いのはあなたの押さえ方ではなくギター本体である可能性が非常に高いです。

    これは微調整ができるので、楽器店に持っていくなどして対応すれば今より押さえやすくなるでしょう。

    しかし注意も必要で、弾きづらいからといって弦高を狭くしすぎると音が悪くなったり、音が出なくなったりすることもあります。基準値よりもさらに弦高を下げられるかどうかは個体によって違うので、慎重に進めた方がいいと思います。(特にアコギは。)

    指が痛い時はアイシング

    指が痛いまま練習を続けるのは苦痛ですし、最悪の場合は指先が水ぶくれになって練習をストップせざるを得なくなります。

    痛みを感じたら演奏をやめ、もし指先がジンジンと熱を持っている場合は指先の皮膚が軽い炎症を起こしているサインですので、冷たい水や保冷剤で指先を12分アイシングしてあげてください。これだけで翌日のジンジンする痛みが一旦和らぎます。

    指の皮が「硬くなる」までの期間と付き合い方

    多くの人が気になっているのが、「この痛みはいつまで続くの?」という点だと思います。

    個人差はありますが、毎日10〜15分でもギターに触っていれば、およそ2週間〜3週間で指先がうっすらと硬くなり、1〜2ヶ月も経つ頃には「あれ、全然痛くないぞ」という状態(ギタリストの指)が完成します。

    それまでの期間は、以下の付き合い方を意識してみてください。

    • 痛くなるまで弾くのではなく、痛くなる前に止めること(練習は時間より頻度)
    • 痛くなったその日の練習はすぐやめる(無理をしない)

    筋トレで例えると分かりやすいです。毎日ジムで同じ部位を激しく追い込むのは合理的ではありません。体が回復する前にトレーニングしても筋肉は身につかないからです。

    指も同じです。痛くなったなら、回復するまで待つ。毎日するなら、痛くなる前に止める。これが鉄則です。

    ここまで痛みの対策をお伝えしてきましたが、もしかすると、必要以上に「力任せにギュウギュウと弦を握りしめている」ことが原因で痛みが悪化している可能性もあります。ギターの弦は、驚くほど軽い力でも、コツさえ掴めば綺麗に音が鳴るようにできています。

    「どうしても指先全体に無駄な力が入ってしまう」

    「自分の手の形に合った、一番痛くない押さえ方を知りたい」

    という方は、ぜひ一度当教室の体験レッスンにお越しください。あなたの関節の硬さや指の長さに合わせて、「一番力を使わずに、綺麗な音を鳴らすコツ」をマンツーマンで直接レクチャーします。

    Midville’s
    中村