閲覧注意…!自○者多数の放送禁止曲

講師の中村です。
音楽は人を殺めるか?今回はちょっと重たいテーマです。

あくまでも都市伝説/エンタメとして見てほしいので、楽曲のURLはこの記事では貼りませんが、気になる方は各自自己責任で鑑賞願います。

さて今日は連休最終日の日曜日ということで、明日から学校や仕事が始まる方もはず。さぞかし憂鬱な気分で過ごしていることかと思います。本日ご紹介するのはそんな皆さんにぴったりの名曲『Sombre Dimanche (ソンブル・ディマンシュ: 暗い日曜日)』です。1936年に発売されて以来、主にヨーロッパを中心にこの曲を聴いた人が相次いで自ら命を絶ったと報告されている、呪われた歌です。まぁ、都市伝説ファンの間では結構有名な曲ですので、すでに知っている方も多いかと思いますが、ちょっと掘り下げていきましょう。

目次

    『暗い日曜日』概要

    この曲は1933年、ハンガリーの作曲家Seress Rezső (セレシュ・レジェーによって作曲されました。作詞はJávor László (ヤーヴォル・ラースロー)

    この曲は色んな人が歌っているのですが、1936年にフランスでレコーディングされたDamia (ダミア: ↑の写真)が歌ったバージョンが最も有名で、調べたら一番最初に出てくる音源だと思います。気になる方はYouTubeなどで是非聴いていただきたいのですが、イントロからすでに不気味な雰囲気。上記の理由からフランスでは放送禁止に。イギリスでも軍の士気が下がるとしてBillie Holiday (ビリー・ホリデイ)のバージョンが放送禁止になったり、またどのバージョンかは分かりませんが、日本では発売禁止になったという話もあります。日本語版でカバーしている作品も多いので、そちらも是非聴いてみてください。

    不気味な歌詞

    暗い日曜日
    腕いっぱいに花束を抱えて
    私は部屋に戻った 疲れた心で
    もう戻らないことは分かってたわ
    私は愛と苦しみの歌を口ずさみ
    私は独り取り残されて
    そして声を殺して嘆いてた
    木枯らしの叫びを聴きながら
    暗い日曜日

    苦しさでいっぱいになったら
    日曜日に私は死のう
    あなたが戻ってきても
    私はもういないだろう
    ろうそくの火がまるで
    希望の炎のように燃えてるでしょう
    そしてあなただけを見ているわ
    怖がらないで、愛する人
    あなたを見ることができなくても
    私の命よりもあなたが大切だったと
    告げるだろう
    暗い日曜日

    気が滅入りますね。でも、すごい表現です。「部屋に戻った」ところから、どんな部屋なのか。きっと安いアパートのようなところで、殺風景な部屋なんじゃないかッてみんな思いませんでしたか。それで、これがただの失恋じゃなくて、戦争か自尽か分からないけれども、いわゆる”無言の帰宅”といった類のあまりよろしくないお別れの仕方。そしてなお「あなただけを見ているわ」ッて、もう目あけたままいってますやんッていう描写が、縄を使ったのか、銃を使ったのか…ッてとこでしょうね。

    気分が悪くなって来た方は、どうぞブラウザをお戻しください。

    この曲の不気味さ

    耳コピで恐縮ですが、Damiaの有名なバージョンを採譜してみました。キーはEbm1コーラス8小節という非常にシンプルな構成。メロディは3連譜で似たようなモチーフを繰り返していて、臨時記号などのないキレイなメロディです。ちょっとこれにコードをつけてみようと思います。

    こちらも公式のものではなく、恐らくこうだろうというコードなので正確かどうかは分かりませんが、ご了承ください。

    さて、コード進行を見ていきますと、冒頭から「Ebm→EbmM7→Ebm7→Ebm6」という進行が使われています。最初のコード (Ebm)をベースとしつつ、その構成音のある1つの音だけが半音ずつ下降しています。このコード進行クリシェ (よくあるコード進行パターン)の1つです。(※クリシェはこの進行以外にもたくさんあるんですが、実質的には「○m→○mM7→○m7→○m6」の進行を指していることが多いです。)

    もちろんポップスでも頻繁に使われていて、中島 みゆき『糸』のサビの部分やBOOWYCloudy Heart (クラウディ・ハート)』など、挙げればキリがありません。特に代表的なのはDreams Come True (ドリームズ・カム・トゥルー)の『Love Love Love (ラブ・ラブ・ラブ)』で、この曲のAメロ及びサビはクリシェの連続になっています。

    このクリシェは、安定したコードの中のある一音だけがズレていく不安定感を演出するため、バラードの曲中で説得力を高めるためによく使われています。ちょっと重たい感じになりやすいです。

    もう一度『暗い日曜日』の譜面を見てみますと、1小節目、3小節目、5小節目の3箇所でクリシェが使われていることがわかります。

    冒頭から重たいのはこのせいかもしれません。またDamiaの低い声と独特の間も相乗して、一層不気味です。

    そして一番イヤなのはイントロと、ラスト。特に最後のリフレイン (繰り返し)から、伴奏がピアノから”人の声”に変わってうめき声のようにも聞こえる絶望的な演出は本当に悪趣味という他ありません。(いい意味で。)

    音楽は人を殺すのか?

    結果として、この曲は発売当時から呪われた楽曲として世に知られてきたワケですが、本当に多くの人がこの曲に影響されたのか?というところは気になりますよね。実際、この曲の作者は後に恋人を亡くし、その直後に自ら命を絶ったという話もあって、なにやら物騒な歌であるのは事実なんですが、結論、やっぱり都市伝説は都市伝説。

    この曲を聞いた後で命を絶った人は少なく見積もっても数百人はいるそうですが『暗い日曜日』が直接的な原因であることは証明されていません。いや、証明することを怠ったのか、あるいは証明したくなかったという可能性もありますが、この曲が書かれた1930年代は世界恐慌の真っ只中で、敗戦国のハンガリーは混乱期の最中でしたから、そもそもそーゆうことが頻発していたというデータがあります。それが曲と結びついてしまい都市伝説となりました。また不用意にメディアが「有名人が自裁した!」と報道をすることで、余計にそういった人が増えてしまう”ウェルテル効果”のせいもあると言われています。

    大丈夫。誰も亡くなりません。

    皆さんの明日が、明るい月曜日になりますように。

     

    Midville’s
    中村

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