講師の中村です。
教室を選ぶ際、決定打となるものは人によって異なると思います。
- 家から近い
- 料金が安い
- 時間の融通が効く
- 自宅まで来てくれる
- 指導者が持っているオリジナリティや専門的な技術を学びたい
ウチの場合、「近くまで来てくれる」という点をありがたがられることが多いですが、今回の記事では僕がレッスンを通して目指していることや、上級者向けのレッスンでどんなことをするのかついて少しお話ししておきます。
目次
レッスンを通じて獲得してほしいスキル
全員必須ということではありませんが、せっかくレッスンを受けているのでいつかは到達してほしいスキルが大きく3つあります。
- 楽譜を読む力
- 表現する力
- 聴く力
どれか1つを鍛えるだけでも十分ですが、音楽をする上では全て力になると思っています。以下に詳しく書いていきます。
①楽譜を読む力は、楽譜を見ればその曲再現できるということにつながります。これは演奏する上で非常に大きな力です。指導者の中にはそれを重要視しない人もいますが、僕がこれを大事だと思う理由は「暗記に頼ってほしくないから」です。頭で覚えたことは時間が経つと忘れます。半年前に習った曲を忘れてしまう人は、とてももったいないことをしているのです。でも楽譜の読み方だけでも覚えていれば少ない知識で多くのことができるようになります。レッスンでは楽譜を使うので、やっていくうちに読み方には自然に慣れていくと思います。
②僕が表現力を磨いた方がいいと思う理由は自分のために演奏しないためです。表現のない演奏は、ただ自分のための独善的な演奏に聞こえてしまいます。人に聞かせる/聞かせないに関わらず、音楽の練習は人に聞かせることを前提とした方がいいです。とはいえ表現力という言葉は定義が非常に曖昧です。例えばギター特有のアーティキュレーションを学んだり、楽譜内の指示を見落とさずに弾くことも表現力ではありますが、楽譜通りに弾くだけでは人の心を動かすことにつながりにくいです。習ったテクニックをどう使うか、どう弾けば目の前の人が楽しいか、その考えを投影させてロジックを作っていくのが表現力だと思います。
②聴く力は楽譜を読む力とは対極的なスキルです。聴く力には多くのことが含まれます。
- 音程の違いを聴くこと
- リズムをとらえること
- 耳コピすること
つまり音感とリズム感を鍛えると身に付く力です。即興演奏をすることを英語で「Play By Ear (プレイ・バイ・イヤー)」などと言いますが、転じて「臨機応変にやる」という意味も持ちます。耳を鍛えると臨機応変さも身に付くのです。
フィンガースタイル (ソロギター / ソロウクレレ)
ギターもしくはウクレレ1本でメロディ、伴奏、ベースなど複数のパートを弾く形態をソロギターやソロウクレレと言います。この言い方は和製英語で好きではないので、僕はまとめて”フィンガースタイル”と呼ぶようにしています。
僕がこのフィンガースタイルで全国大会に出場したこともあって、特に専門的な分野だと自認しています。ウチに習いに来る方の3割くらいは、このフィンガースタイルを習いに来られています。
フィンガースタイルを独学でやるとこんな弊害もあります。
- 自己完結型がすぎてバンドやアンサンブルなどの共同作業に弱くなる
- 「指の形を丸暗記する」ことで音楽を成立させており、どんなメロディが何のコードの上に在るかが見えていない
- 一見高度な演奏技術に見えるも、ロジカルな裏づけがなくただ”弾くだけ”が目的になっている
このジャンルで音楽活動をしているプレイヤーの中には、めちゃくちゃ上手いのに、実はそれが何のコードか分かってない人」が多いです。かつての僕もそうでした。レッスンではこのあたりの悩みを少しずつゆっくり解消していきます。
「自分は誰かとバンドを組むことはないので、共同作業はできなくてもいい」と思う方もいるかもしれませんが、音楽は基本的に「誰かと演奏すること」を想定して練習した方がいいですし、フィンガースタイルの醍醐味は「1人で演奏していることを悟られないこと」でもありますので、自己完結型の”自分のための演奏”はやはりよくないのです。
普段コード弾きしかしていない人にしてみれば、「こんな難しい競技、自分には無理だ」と思うでしょう。確かに基礎が重要な分野ではありますが、もしちょっとでも「やってみたい」という方がいたら、僕は誰に対しても肯定的にレッスンを進めていきますので、気軽に申し出てもらえれば、その時できることから1つ1つやっていきます。
作曲 / REC
「作曲のレッスンでは具体的に何をするのですか?」という質問は結構多いのですが、これも色んなやり方があります。下記に実際にやったレッスン例を書いてみます。メロディを先に作るパターンと、コードから考えるパターン、主にこの2つがあると思います。
[メロディが先の例]
ある10代の女の子は、いつも鼻歌を録音したものを僕に送ってきてます。そのメロディにコードをつけたものを、レッスン当日までに楽譜ソフトを使ってデータ化してお渡し。それを叩き台にして続きを考えたり、コードの代替案を一緒に作って行ったりします。
メロディから曲を作る人もいれば、コードから作る人もいます。
[コードが先の例]
ある40代の男性は、すでに作ってある自分のオリジナル曲 (Aメロとサビのみ)にBメロ展開を作りたいとのことで相談。僕が追加の8小節のコード進行を与えて、それにメロディと歌詞を考えてきてくださいと言い残し、次回確認。
作ってきたものが明らかに整合性が取れてない場合には提案することはありますが、基本的に口出しはしないことにしています。
また、音楽活動をしている方やその道に進もうと考えている方には違う形の宿題を出すこともあります。
[ソロ (書き譜)の例]
ある20代の男性、ギターは上級者で、バンドではリードギターをやっているが、ソロを考えるのが苦手とのことで、1レッスンにつき2つのソロを考えてきてもらい、そのソロがどのように動いているかを裏付けするためのフィードバックをレッスン内で行う。
こういったレッスンをする過程で、作品を残したいというお声があった場合はレコーディング (プリプロ)のお手伝いをさせていただいてます。
楽式論 / 記譜法
かなりクリエイティビティに富んだ方や、職業音楽家を目指されている方に対しては楽譜の書き方をレッスンする場合もあります。ギターの場合、楽譜は読めればいいので書けた方がいいとは思いませんが、DTMやレッスンの仕事をするなら読み書きの両方できた方がいいので、希望があった場合のみレッスンしています。
楽譜は誰が書いても同じように見えるかもしれませんが、実際にはそうではありません。その人の”ホスピタリティ精神”が如実に現れます。演奏に必要な知識の他にも、書くために必要なことや「誰がみても分かりやすいもの」を目指して書いてもらえるよう指導します。
ちなみに定期受講生だけでなく単発レッスンでも楽譜の読み書き講座をやっています。全5回です。
アンサンブル / バンド指導
グループレッスンというのは基本的にはやってないのですが、受講生同士でバンドを組んだり、発表会のためにアンサンブルを組んだりすることがあります。必要に応じてそのためのレッスンも行います。
1人ではある程度自由に弾けても、人と合わせるとなると慣れるまでは本来の力の半分も出せないものです 。横 (テンポ)だけでなく縦 (他の楽器とのタイミング)の都合も絡んでくるためです。当人たちだけで練習していると、自分以外の楽器にも耳を傾けて演奏に取り組むことができなくなってしまい、ズレに対して鈍感になってしまいます。
複数の人と複数の楽器を合わせる場合には、指揮をして曲の流れを作り、バランスをとることで曲の精度を実感してもらえるレベルであげていくことが可能になります。それだけでなく、同門生同士、似たような立場の人が集まってワイワイやるのは結構楽しいもんです。
ザックリ、僕ができることを列挙してみました。入会検討中の方、今後のレッスンの参考にしてもらえれば幸いです。
Midville’s
中村

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