講師の中村です。
ギターを始めたばかりの頃は、とにかく楽しいものです。初めてコードが鳴った。好きな曲のサビが弾けた。新しいギターを買った。何をやっても新鮮で、毎日触りたくなります。ところが、しばらく続けていると不思議なことが起こります。
なんか最近楽しくない。
ギターを触る時間が減った。
練習を始めてもすぐスマホを触ってしまう。
新しい曲を覚える気にならない。
最近マンネリ気味だな。
スランプかもしれない。
なんだかやる気が出ない。
実はこれ珍しいことではありません。そーゆう時に有効なのは、手に接着剤塗ってでもギターを離さないとか、1日最低25時間は音楽のことを考える、などといったスパルタ精神ではありません。
今回はギターの練習がつまらなくなった時に考えてほしいことを書いてみます。
目次
モチベーションに波があるのは普通のこと
まず最初に伝えたいことがあります。モチベーションに波があるのは、普通のことです。最初の頃は何をやっても新鮮だからです。趣味は皆さんのQOLを上げてくれる存在ですが、人間満たされすぎると向上心がどうしても湧いてこないものです。ギターで言うと、
・知っているコードが増える
・できることが増える
・失敗する回数が減る
こういった「慣れ」は、新鮮さとは真逆の状態で、最初の頃の感動はどうしても薄れていきます。これはギターに限った話ではありません。僕は小学校の時から趣味で格闘技を続けているのですが、いつも同じ同門生とスパーリングしてるとなんか新鮮さがなくなってしまうんです。音楽も同じで、いつも同じメンバーとやってるバンドや、長年同じ先生にレッスン受けてるとか、やっぱりそーゆうのは慣れてしまうとマンネリ化します。だから「最近楽しくないな」と感じたからといって、ネガティブなことを感じる必要はないのです。
一度ギターから離れるのもアリ
意外に思われるかもしれませんが、僕は「一時的に距離を取る」という選択肢はアリだと思っています。無理やり練習すると本格的に嫌いになっちゃいますし。だったら数日触らなくてもいい。1週間くらい弾かなくてもいい。1年でも2年でも距離を取ったっていいのです。本当に好きなことならまた戻ってきます。これで本当に辞めたなら、まぁそんなに好きじゃなかったんでしょう。
レッスンを受けている方なら、先生に一度相談してみるといいでしょう。ウチの場合休会制度がないので処理としては一旦退会となりますが、辞めては再入会を繰り返す方は結構いらっしゃいますし、その都度入会金を取るようなことはありませんのでご安心ください。Midville’sのドアはいつも開いていますので、お気軽にどうぞ。といっても、ウチは出張型なのでそのドアはスタジオの入口か生徒さんの自宅のドアでしょうけど…。
とにかく、趣味は義務ではありません。
僕がやったモチベ管理法
何かがつまらなくなる原因として一番多いのは「同じことばかりやっている」という場合です。こんなの誰だって飽きます。もし最近停滞感があるなら、練習方法を変えてみるといいです。
僕がよくやるのは普段と違うことをしてみる、です。僕の場合、普段の活動はインストがメインですから、カラオケにギターを持って行って音源に合わせながら弾き語りをしてみるのです。すると「案外イケてるやん」と思えてきて、1時間もすればなんだかスッキリします。(←もともと自己肯定感は高い。) 逆に普段弾き語りをしている方なら、ソロギターや簡単なメロディを弾いてみる、耳コピしてみるなど、ちょっと違うことをやってみると楽しくなってくるかもしれません。
もう1つは、外で練習することです。いつもは家で練習しますが、例えば近所の大きな公園に行って練習するとか、スタジオを使ってみるとか、そーゆう風に「人から見えるところで練習する」というのも1つです。特に公園はいいです。思わぬ出会いがあったりします。例えば大阪城公園で練習していた時はとあるインフルエンサーが酔っ払った状態で隣に来て、一緒に歌ってくれましたし (そのまま友達になった)、音楽活動をしている方から声をかけられたり (そのまま友達になった)。長居公園で練習していた時は、仲良くなったスケーターたちがライブに来てくれたり、鶴見緑地では外国人に囲まれて拍手喝采、チップまでいただきました (練習なのに)。まぁ、「あんたそんなんで承認欲求満たしとんか〜?」と冷やかされたことも1度だけありますが、こうやって人目につく場所での練習は良くも悪くもちょっとした刺激になります。
あとは、ギアを変えたり、機材を買ったり、弦交換をしてみるのもいいです。要するに金で解決です。普段と違うピックを試してみるとか、ピックアップをつけたりストラップをつけたり、ユーザビリティ向上のためにギターを細工してみるとか、いつもと違う弦を使ってみるとか、アンプやエフェクターを買ってみるとか、そんなんも有効だと思います。そのためにワケもなく楽器屋さんに足を運んで、店員を捕まえて小一時間話し込んでみるとまた何か得るかもしれません。
長く付き合う人がやっていること
僕の生徒さんの中には僕よりも音楽歴の長い方がたくさんいます。彼らがどうやって長く音楽を楽しんでいるかというと、何かしらのコミュニティに参加したり、人前で演奏する機会を増やしています。学生ならクラブ活動、大人なら地域にあるギターサークルなどです (市民会館やカルチャーセンターに行くと会員募集の張り紙が貼ってあります)。こういった団体に入ると仲間ができて楽しいですし、人前で演奏する機会も増えます。音楽スタジオ主催のコピバンイベントに出てみるとか、セッション会に出てみるとか、仲間を見つける方法はたくさんあると思います。
こーゆうのを心理学では”依存先を増やす”などと言います。ギターを弾くことだけに楽しみを集中させるより、人との繋がりやコミュニティなど複数の居場所を持つと精神的にも安定しやすく、モチベーションに波風が立ちにくくなります。孤立や孤独は、精神的にもあまりよくないです。
それと真面目な人ほど陥りやすいのですが、「上達しなければいけない」と思いすぎると苦しくなります。多くの方にとってギターは仕事ではないと思います。なのでクオリティの維持や、締め切りの遵守などに追われていないなら、カッチリ頑張らなくていいのです。もちろん弾けば弾くだけ上達しますし、上達したら楽しいですが、練習だけが音楽活動ではありません。
・ライブに行く
・音楽系の本や映画に触れる
・楽器屋さんに行く
こういったことも立派な音楽活動ではないでしょうか。ギターを弾いていない時間も、実は音楽を楽しんでいる時間なのです。
長く付き合いたい人へ、僕からのオススメ
他の記事でも何度か書いていることですが、「大きな目標」と「小さな目標」を持つことです。大きな目標は、いつか自分がなりたい理想の姿。小さな目標は、ほんの少し頑張れば達成できる短期的な成果。いつかなりたい自分の姿から逆算して、今自分が何をすればいいかを考えて小さな目標をたくさん立てるのです。ギターを始めた時、どんな自分を想像しましたか?それがきっと嘘偽りのないみなさんの理想の姿なんだと思います。
万が一迷子になっても、目標が大きければ見失うことはないでしょう。
僕はこれまでたくさんの生徒さんを見てきました。ずっと右肩上がりで楽しく続けられる人ッていうのは、ほとんどいてないような気がします。多分、僕の生徒さんたちも大なり小なりやる気にムラがあるものだと認識しています (多分ね)。弾きたい時期もあれば、触りたくない時期もあります。それでも続いている人は、そういう波があることを受け入れているし、できない自分をハハハまたできひんかったわーと笑い流して気にしないのです。
ギターは短距離走ではありません。10年、20年と付き合える趣味です。だから少しくらい遠回りしても大丈夫。もし最近ギターがつまらないと感じているなら、それは辞めるサインではなく、新しい楽しみ方を探すタイミングなのかもしれません。
Midville’s
中村
