講師の中村です。
ストラップ、こだわってますか。消耗品ですし、ストラップなんて何でもいいじゃないかという方も多いでしょう。
でも僕は「演奏家たる者、ストラップにも気を使うべき」と考えています。そんなの誰も見てないッて思うでしょ。最初のうちは初心者セットの時に付属していた黒の無地のナイロン素材で十分かもしれませんが、人前に立つならもう少しストラップのデザインや素材、長さもこだわってみてください。それは演者のアイコンになります。
今回は個人的にオススメというか、迷ったらこれにしときな、というストラップ・ブランドを4社ご紹介します。
目次
落ち着いたデザインのハンドメイドのレザー・ストラップ・メーカー、Levy’s
Levy’s (レヴィース)はハンドメイドで革製のギター/ウクレレ用ストラップを作っているカナダ🇨🇦のブランドです。Levi’s (リーヴァイス)ではありません。ストラップ業界ではかなり大手ですので、リアル・ショップでもオンライン・ショップでも取り扱いが多いはず。
ラインナップも豊富で選びやすいですし、比較的落ち着いた大人なデザインがギター本体の良さを引き出してくれます。レザー・メイドのものは高級品ですが、布製やポリエステル製のものであれば手が出やすいと思います。余談ですが本国ではパーソナライズ・サービスがあり、自分の名前をエッチング加工してもらえるそうです。
ちなみに僕はアコギにLevy’sのストラップを使っています (下の画像)。
これはスエード生地のタイプ。汗っかきの僕は夏場にこれを使うとTシャツにスエードのカスがくっついて大変です。ただ、革のストラップは太いと高いし、細いと肩に食い込んで痛い…。スエードなら柔らかいので肩の負担も緩和されますし、なぜかヌメ革より安価なんですよね。それに重たい革は新品の時は固くて、ギター本体を傷つける恐れがあります。使い込めば柔らかくなって質感も最高なんですが、スエードは最初から柔らかいので傷のリスクも多少減ります。
Levy’sのストラップの多くが最長140cmくらいなので、ギターを腰より下で弾きたい人にはあまりオススメできませんが、僕はアコギもエレキも胸の位置で弾きたいので140cmでも十分です。
シンプルなものからアーティストのライセンスド・デザインまで、幅広いラインナップのPerri’s Leathers
同じくカナダ🇨🇦のストラップ・メーカー、Perri’s Leathers (ペリーズ・レザーズ)。The Beatles (ビートルズ)、NIRVANA (ニルヴァーナ)、KISS (キス)、GUNS AND ROSES (ガンズ・アンド・ローゼス)などのレジェンドたちの名前が入ったド派手なライセンスド系のストラップもあれば、シックなオリジナル・デザインもあって、色んなテーマで、色んな素材を用いて作っています。まぁとにかくラインナップの豊富さは圧倒的です。日本国内でもその多くを取り扱っているみたいです。特にエレキギター全般との相性は抜群だと思います。下の写真はごく一部。
Perri’sのガラモノは小うるさいのですが、派手好きな方にはいいと思います。他とはなかなかかぶらない個性的なデザインです。
こんな落ち着いたデザインのものもあります。とっても味わい深くていいです。ブラックやブラウン以外のカラード・レザーの種類が豊富な点、どのストラップの全長が他社と比べて長めに作られている点 (平均150cmくらい)もグッド。しかもPerri’sの革ストラップは全体的に他メーカーと比べて割安なのもオススメ。
レザー・ストラップは1本買えば10年は使えます。しかも他社は「レザーの質感」や「ピックホルダー付き」など機能面での性能の高さを謳う中、Perri’sは価格の安さとバリエーションで勝負しています。
全体的にレザーがそんなに固くないので、肩への負担や楽器へのダメージもそこまで心配しなくていいですし、ギターへの装着もかなりしやすくなっています。まぁその分劣化も早いと思いますが。
某アーティストの使用により一気に知名度を高めた、ヴィーガン・レザーのCouch
高耐久を謳うアメリカ🇺🇸のストラップ・メーカー、Couch (カウチ)。僕が以前働いていたギター・ショップでは少し取り扱っていましたが、日本国内では全体的に取り扱いが薄いのが残念です。
このメーカーの特徴は”ヴィーガン・レザー (動物からの搾取をしないよう配慮したフェイク・レザー)”を採用している点。他にも古いキャデラックやムスタングのシートベルトや座席の素材を再利用してギターやカメラのストラップを生産したり、財布なども作っています。
高耐久と謳っていますが、実際のところは”他の方法で作られたフェイク・レザーよりは多少強いっすよ”ぐらいの温度でしょう。けれども、本革がちょっとニガテ…という人にもオススメできますし、実際使い勝手もいいです。
デザインは全体的にアメリカン・レトロのテイストを取り入れていて、柄もカラーリングも独特です。価格帯は少し高めになりますが、派手すぎず、また落ち着きすぎず、ちょうどいいアイコニック感。それでいて、ギター・ストラップではド定番の”ヒッピー柄”もちゃんとおさえてくれています。ストラトやテレキャスとの相性が最高なんじゃないでしょうか。
ま、ヒッピー柄…ッていう言葉があるかどうかは知りませんが…。こんなやつです。伝われ。
ちなみにヴィーガン・レザーを使っているのはRacer X (レーサー・エックス)というシリーズで、数年前にシンガーソングライターのあいみょんが白×オレンジのモデル使用したことで日本でも一瞬人気が出るなどしました。
カラーバリエーションが豊富で、僕も1本欲しいのですが、茶×白の組み合わせは国内では手に入れることは困難なようです。この色の組み合わせ個人的に好きです。
価格はどのラインナップも平均して本革と同じくらい高価なので消費者心理的には「フェイク・レザーにそんな大金払えるか」とツッコミたくなる気分ですが、実物は写真で見る以上に質感も良く、ギターの見た目ともよくマッチするようにできています。
品質にこだわった国産メーカー、Live Line
大阪🇯🇵にある株式会社TMCという会社が作っている、日本製のストラップ・ブランドLive Line (ライブ・ライン)。本革はもちろんのこと、アクリル、ポリエステル、畳 (!?)、錦織など独特の素材を中心にシンプルな模様から和柄、可愛らしい動物や花の絵柄のものまで幅広いラインナップが特徴です。
アクリル素材の無地のストラップを以前使っていましたが、柔らかくて着け心地もよかったです。しかも長さ調節をするための金具はアンティーク加工されててビジュはいいです。
もちろんラインナップにはレザーもあって、仕上げは他のどのメーカーと比べても段違いにキレイです。栃木レザーという、植物性のタンニンで仕上げられた非常に手の込んだヌメ革を使っているシリーズと、スエードのシリーズが人気。ちょっと厚めで硬いので新品時はギター本体への装着がかなり困難ですが、エイジング (経年)した時の見た目がめちゃくちゃシブいんです。
国産ということで輸入品と比べればかなりお求めやすいのですが (この記事で紹介したブランドの中では最もリーズナブル)、欠点は種類がありすぎてなかなかデザインが決まらないことです。本当に色んな素材、色んな柄のものがあります。
ストラップ使用時の注意点ですが、ステージが終わって楽器を下ろし、ケースに入れるまでの少しの間、慎重に取り扱わないと長さ調節のための金具が楽器本体に当たって傷がついてしまう点。ギターの裏側がストラップ傷でボコボコになるのが嫌な方は、注意して使いましょう。
Midville’s
中村
