講師の中村です。
僕が普段譜面作りに使っているソフト、Guitar Pro 8の使い方を解説していきます。
これすっごい便利でGuitar Pro 6から使っていますが、ギターだけに特化しているワケではなくバンド・スコアを作ることもできますし、レイアウトを自分好みに変えることも可能です。今回紹介するGuitar Pro 8では.mp3や.wavなどのデータを読み込ませて実際の音源に合わせて譜面を作ることもできたり、色々とアップデートされて機能が増えました。その分、奥が深くて複雑でもありますので、この記事で初歩から応用までご紹介していこうと思います。
今回はひとまず、サンプルの楽譜を作ることを目的にした”基本操作編“とします。基本的に同じようにやればできるはずですが、分かりづらい点や、何か違うことがあれば教えてください。
目次
基本設定
今回の記事ではこの画像のようなリズム譜を作っていきます。お付き合いください。
画面上部のバーから[ファイル] → [新規]を選択して新しいファイルを作ります。
最初にこんな画面が出てきますので、赤で囲った部分を編集します。上の画像はデフォルトの状態です。後からいくらでも変えられるのでここで完璧に決めすぎなくても大丈夫ですが、こんな感じに編集します。
レイアウトの編集
上記の設定でファイルを作るとこんな感じになりますが、このまま作業を進めるとやりづらいかもしれないのでレイアウトを変えていきます。上部のバーから[ファイル] → [スタイルシート]を選択します。
設定がややこしいので、変えた方がいいところだけ部分的に紹介していきます。まずは[ページスコアフォーマット]のタブを選択して編集してください。
①チューニングの表示をオフにする。変則チューニングを多用する人でない限り、この表示は不要です。
③[ヘッダとフッタ]のタブから[1ページ目]を選択して、各項目の文字サイズを自分好みに変えることができます。これも最後でいいですが、参考までに僕の設定は下記です。
タイトル: 30pt
サブタイトル: 10pt
アーティスト: 18pt
この3点以外も一応変更していますが、普段使わないので、この3点のみでいいと思います。
全て打ち込んだら、[OK]を押して閉じます。
③次は[組段と五線]のタブを選択し、組段の間隔をお好みに変えてください。デフォルトは5.00mmですが、これだと縦の間隔が少し狭いように感じます。ただし広すぎるとページ数が増えるのでいい塩梅にしてください。最後の微調整で編集するのもアリです。
インフォメーションを記入
画面右側に[曲]と[トラック]の2つのタブがあります。インフォメーションを入力するには[曲]のタブを開き、タイトルやアーティスト名を入力していきます。
テンポを編集
画面上部の[♩=120]と書いてあるところをクリックするとこのような小窓が登場します。[Tempo]の中の数字を編集してもいいですが、具体的な速さが分からない場合は[タップ]と書いてあるところを、弾きたい速さでクリックし続けると、その速さが自動的に数値化されるようにもなっていますのでお使いください。もしテンポを隠しておきたい場合は[オートメーションを隠す]をオンにしてください。
蓮桁 (れんこう)の接続
8分音符や16分音符は4つ単位で繋げると見やすいです。今回は8分音符をメインで使うので、2拍ずつ旗を繋げていきます。テンポの横にある[4/4]の記号をクリックすると、このような小窓が出てくるので、[蓮桁の接続]の枠内の赤いところをクリックして、旗をつなげてあげてください。
コードを入力する
次はコードを入力していきます。
①左側の編集パレットの上部に[コード]のボタンがあります。ここからコードを編集することができます。
②ダイアグラムライブラリの小窓が出てくるので、[+]を押してください。
③さらに小窓が現れて、ここでコードを編集できます。下部の[ダウアグラムを表示 (誤字)]のところが[オフ]になっている場合、ダイアグラム (コード図)が表示されないので、必要な方は[オン]にしておいてください。
④コード一覧からコードを選んでください。
コードを選択すると、右側に代表的な図が表示されるので確認してください。この図は編集もできるので、都度形を少し変えることができます。また別の押さえ方の一覧が下に小さく出てくるので、必要であれば選んで使うことができます。問題なければ右下の[OK]をクリック。
①打ち込みたいところにオレンジ色のカーソルを合わせましょう。
②コードダイアグラムライブラリからコードをクリックしてください。
コードと音符が表示されます。基本的にはこの作業の連続です。次の節ではショートカットキーを多用して作業効率化をご説明します。
リズムを作る!
そして[ctrl + V]で音符の数を量産します。今回は+6してください。
次は先頭以外の音符をドラッグして[⬆︎shift + =]を押すと、音価が半分になり8分音符に変わります。
余談ですが、[⬆︎Shift + 左右カーソルキー]でもドラッグできます。
デザインモード
小節を増やす時は[カーソル・キーの右]を押し続ければ無限に増やすことができます。
増やしていくと、3小節で折り返すのがデフォルトになっているはずなので、左上の[逆三角形のマーク]を押して”デザインモード”に切り替えます。そうすると楽譜に沿って定規のような目盛りが現れました。
コピー&ペーストと特殊ペースト
上記の[コードの入力する]と[リズムを作る!]を繰り返して、下記の画像のように4小節目までのコード譜を作ってみましょう。
5小節目から12小節目までは、1小節目から4小節目までの繰り返しなので全部ドラッグしてコピー [ctrl + C]します。そして貼り付ける際は、特殊ペーストを使います。5小節目にカーソルを合わせて[ctrl + ⬆︎Shift + V]を押してください。すると下記のような小窓が現れます。
今度はDのコードで8分音符を8つ入れます。
16小節目の1つ目の音はデッドノート (ブラッシング)なので、1つ目の音だけドラッグして[x]を押してください。
これで音符の形が”バッテン”になりました。ブラッシングの記号が出てきました。課題となる楽譜は、一旦これで完成です。
その他の記譜 (コマンドパレットの活用)
ピッキング記号を使う場合も、素早く支持することができます。まず1小節目から15小節までドラッグしておいてください。その後、[ctrl + E]を押して検索バーを出現させます。
文字を打ち込むところに[pi]と打ち込むと予測で”pickstroke ピックストロークパターンを設定”の文字が出てくるので、そのまま[↩︎ (Enter)]を押します。
ピッキングの指示が必要な場合はこの方法がとても早いです。
最後に、はみ出している余分な2小節を消したら終わりです。ただ、そうすると右側に空白ができてしまうので、[デザインモード]をもう一度呼び出してちょっと整頓します。
[右下の逆三角形のマーク]をクリックしながら右端に移動すると、小節全体の幅を変えることができます。これでスッキリしました。
楽譜を作る上では楽典的な知識があれば尚いいですが、このソフトを通じて学んでいくのもアリだと思います。今後もシリーズ化して丁寧に解説していく予定です。
僕が楽譜作りで気をつけていることは「誰がみても分かるようにする」こと。いわゆるホスピタリティ精神です。楽譜を作れる方にも参考にしてほしいポイントを押さえていきたいと思います。
Midville’s
中村
