効率よく上達したい人は何をするべき?絶対に押さえたい3つのポイント

講師の中村です。
レッスン中は「あまり暗記に頼らないで」と生徒さんたちにお伝えしています。よほど記憶力があったとしても、やっていくうちに身につくこともたくさんありますし、覚えても使わない知識もあります。

効率よく上達するためには、「あとから何度も使い回せる知識」を優先して覚えることです。今回は「これ知っておくとあとあと便利やで〜」というポイント3つと「それらを手っ取り早く覚える方法」についてご紹介します。

目次

    楽譜の反復記号

    反復記号はちょっとややこしいです。どこからどこに戻り、どこへ飛ぶのか。大きく4つ覚えましょう。

    ・リピート記号: 指定範囲の小節を繰り返す
    ・D.C (ダ・カーポ): 楽譜の最初に戻る
    ・D.S (ダル・セーニョ): セーニョ記号のあるところに戻る
    ・シミレ: 直前の小節を繰り返す (記譜を簡潔にする)

    こーゆうのは初めての人には少しハードルが高く感じますが、ギターの場合は音符を読む必要がない分これでもかなり楽な部類ですし、反復記号は読譜の基礎であり実践的な楽典規則ですので知っていて損はありません。こーゆう「変わることのないルール」はむしろ積極的に覚えるべきです。詳しく解説した記事もございますので参照されたし。

    最後に確認問題も載っております。楽しんで。

    指板の音

    自己流でやってて行き詰まった人やそろそろ理論をやりたいと思っている人には手助けになると思います。ド初心者の方は緊急に覚える必要はありませんが、すぐにでも「上手い人」に近づきたい場合は10曲くらいコピーした後でこの図を気合いで丸覚えしてください。

    指板の音は基本的には変わらないので、覚えておくに越したことはありません。全部を覚えるとなるとちょっと気が遠くなると思うので、覚える段階を説明します。

    第一段階: 低音弦 (5-6弦)を7フレットくらいまで覚える。これはコードの動きを理解するための手助けになります。5-6弦は基本的に指板のドットの位置 (ポジション・マーク)にナチュラル音が存在します。
    第二段階: 5-6弦を12フレットまで丸暗記します。12フレットは開放弦と同じ音程、13フレット以降は1フレット以降と同じなのでわざわざ覚える必要はありません。
    第三段階: 6弦と4弦、5弦と3弦、のオクターブの関係性をいっぺんに覚えます。5-6弦が分かれば、3-4弦を覚えるのは比較的簡単なはず。
    第四段階: 4弦と2弦、3弦と1弦、のオクターブの関係性をいっぺんに覚えます。3-4弦が分かれば、1-2弦を覚えるのは比較的簡単なはず。

    これを読んで意味が分からなかった方は、懇切丁寧に説明しますのでレッスン来てください。

    指板の位置は特殊なチューニングをしない限り変わることはありません。特殊なチューニングをするにしても、基準となる指板の音が頭に入ってないと結局わかりづらいと思います。なので覚えた方がいいです。

    コード・フォーム

    最後はコード・フォームです。↑の指板の音を覚えたら、次はコード・フォームを覚えます。

    例えば、Cコードは主に上の4つのような押さえ方があります。多くの方は一番左のCが正しいと思っているでしょうが、上手い人はこの4つとも知っています。実際にはCの押さえ方はこれでもまだ一部。他にも数種類の押さえ方があります。

    なぜこのようになるかというと、コードはそもそも構成音 (コード・トーン)さえ合っていれば如何様に押さえてもいいのです。Cの場合、構成音は”ドミソ”なので、これらの3つの音が入っていれば、極論、どのようなフォームでも成立するのです。

    そこで、以下の12種類のコード・フォームを丸暗記してください。そしてこれらをFだのBだの、コード名で覚えるのをもうやめましょう。代わりに”音のキャラクター (どんな響きか)で”覚えるようにしてください。

    メジャー型→明るい
    マイナー型→悲しい
    メジャー・セブンス型→中性的
    セブンス型→ひょうきん
    マイナー・セブンス型→なんかオシャレ
    マイナー・セブンス・フラット・ファイブ (フィフス)型→不安

    マイナーのフォームにあるRの印が付いている部分を、Bに持って行けば「Bm」のコードの完成です。同じようにセブンスのフォームにあるRの印をGに合わせれば「G7」の完成。こんな具合に、いっぺんにコードを覚えるのに適しています。

    指板を覚えてない人は指板を覚えてからもう一度読んでみてください。しつこく言いますが、必ずキャラクターとセットで覚えることです。ここで我流を捨てて、言われたことを素直にやる人が伸びます。

    これで、分からないコードがほとんどなくなります。こーゆうことをやっていくうちに、あなたは全コードと友達になるのです。もう少し詳しく書いている記事がありますので興味あれば読んでください。

    今日ご紹介した内容は、明日いきなり演奏が劇的に上手くなるようなものではありません。ただ、これらは一度覚えてしまえば何年先まで使い続けられる知識です。伸び悩む人は、そこそこ指が動くはず。でも肝心な”音楽”の部分が抜けているケースが本当に多いんです。他の楽器の人なら当たり前にわかっているドレミや楽譜の知識がギタリストだけやらなくていいなんてことは変です。それだけの話。だからやるんです。

    ただ学びの極意は「使い回しのできる知識や技術」にスポットを当てて効率的に覚え、そのわずかな法則で多くの実利を生み出すことです。僕はレッスンでも、「一度覚えたら一生使えること」を教えています。使い回しを増やせば、少ない努力で多くのことが理解できるようになります。これは決して軽んじない方がいいです。遠回りに見えるかもしれません。でも僕は、それが一番効率のいい上達法だと思っています。

     

    Midville’s
    中村