
「何目指してるの?」と言ってくる人の話
ギター講師の中村です。
「何目指してるの?」と言ってくる人の話。
ある生徒さんが、周囲にギターを習い始めたことを話すと笑われてしまって、すごくショックだったと話した。「そんなんして、何目指してるの?」というよくある冷やかしに遭ったそうだ。「他人の言葉にいちいちイライラする必要ないですよ。音楽が面白いッてことを教えてあげれば良いじゃないですか。」と諭してみたが、本人は笑われたショックが大きいらしい。この記事を読んでいる人で、同じようなこと言われて嫌な気分になった人はいるだろうか?僕も格闘技や英会話をやってると少なからず似たようなこと言われるが、人の言葉はあまり気にならない。なぜなら彼らは僕が何を目指してるのかなんてどうでも良くて、単に他人のやることに口出ししたくて仕方がない性格なだけだから。

ほら、「給料上げろ!」と叫んでる人に給料上げてやっても、「残業を失くせ!休みを増やせ!」ッて次の要求が始まるでしょ。結果出せば上に行けるのに、騒ぐだけ騒いで大して働きもしないし行動もおこさない。それって心から環境改善を望んでいるワケじゃないでしょう。まぁ、日本には1億人以上もの人が住んでいるんだから、”他罰が生きがいです”ッていう不器用な奴が何割かはいても別に驚くことじゃないし、生きてれば1人ぐらいそういう奴と出会うようになってる。多分、普通なら覚えるはずのストレス発散方法を知らずに大人になってしまって、何かに文句言ってないと気が済まない体質になってしまったんじゃないか、知らんけど。
生徒さんは「どうなりたいの?」「何目指してるの?」と悪意なく言われたことが殊更にショックだったんだろうけど、基本的に口がついてたら誰でも言える古典的な煽りに過ぎないから、気にするだけ不健康だということを改めてこの場を借りて彼女に教えてあげたい。

他者に向けた立派な口実がないと、何もしてはいけないのだろうか。好きだから追求する、楽しみのためにやる、自己研鑚のためにやる、それに没頭してる時間が楽しいからやる、それをしている時の自分が好き、仲間がいるからやる…そんなもんでしょ?あとはなんだ、女の子にモテたいからとか、そーゆうのもあるわな。ウチのオカンはアラ古希なんですが、少し前に独学で宅建士の資格を取った。昔から”生涯学習”によるQOL爆上げを地でいく人だったが、いくつになっても何かに挑戦する姿は本当にカッコ良いと思う。周囲からは「無謀だ」とか「何のために?」と言われまくったらしい。その都度「お前に報告する義務ある?」と思ってたらしいけど。(母は強いね。)
僕の生徒さんがこの言葉をどんな風に言われて、どんな風に受け取ったかは分からない。本当にタチの悪い煽りをされたのか、彼女が過敏だっただけなのか。会ったこともない人を悪く言うのは趣味じゃないが、自分の生徒さんのモチベーションをチクチクする人間を許容するワケにはいかない。

僕は何でも挑戦してみる人が単純に好きです。年齢とか関係なく。変化を恐れないこと、前進すること、刺激を求めること、好きを追求すること、間違いなく人生楽しいと思います。そうじゃない人を否定するワケじゃないけど、やっぱり好奇心は忘れずにいたい。音楽は良いもんです。
Midville’s
中村
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中村
音楽講師 / ビートメイカー