ギター教室って何をするの?レッスン内容を紹介します

講師の中村です。
音楽教室に興味はあるけど、実際何をしているのか分からないので、レッスンに通うのを踏みとどまる方も多いのだと思います。意外とイメージしづらいものです。

もしかすると、
・ひたすら難しい理論を勉強するのでは?
・厳しい先生に怒られるのでは?
・楽譜が読めないとダメなのでは?

そんな不安を持っている方もいるかもしれません。そこで今回は、当スクールで実際にやっているレッスンについて書きます。検討中の方の参考になれば幸いです。

目次

    初心者の体験レッスンでは何をするの?

    いきなりですが本当初めてギターを触る、という方に対してもまずは曲を弾かせます。だってはやく弾きたいでしょう?最初の課題曲は”Happy Birthday To You”です。フルで30秒くらいで、誰でも知っている有名な曲。覚えて帰れば実生活でも使えます。これの伴奏は3コードで弾けるので早い方は30分くらいで通し練習ができるようになります。7〜8割くらいの方は体験レッスン (50-60分)以内に形になります。できるようになったら、誰かに聴かせてあげましょう。

    体験レッスン後もお家で復習ができるように、これをお土産にお渡しします (.pdfで)。

    この曲ができたら、もう1曲だけTAB譜を使った課題曲にお付き合いいただきます。これもだいたい1-2回分のレッスンを使って取り組んでいく流れです。60点くらいで弾けたら、さっさと次に行きます

    エレキギターの生徒さんの場合

    エレキギターの方はまずアンプの使い方を説明します。特にスタジオレッスンの場合はきちんと扱いを知っておかないと厄介です。まぁこれは毎回のことなので、やってくうちに覚えるでしょう。またギターの構え方や鳴らし方、ピックの持ち方から楽譜の読み方まで丁寧に指導します。その後やることはだいたいこんな感じです。

    パワー・コード (簡単なフォームで押さえられるコード)だけで曲をコピー
    TAB譜で「曲のイントロだけ」「ソロだけつまみ食い」、もしくは「1曲まるまるコピー」
    アーティキュレーション
    オルタネイト・ピッキング
    オープン・コード (希望があれば)

    どの課題曲にするかは生徒さんが選んでいただいて結構です。やりたい曲がない、という方はちょっと困ってしまうのですが、まぁ何か一緒に考えましょう。パワー・コードは形が同じで使い回せるので、数曲分の課題曲を「パワー・コードのみで弾く」というしばりを設けてクリアしていきます。それでなんとなく指板の場所を覚えていくのが理想ですが、覚えきれないこともよくあります。まぁ、仕方ありません、大丈夫です。

    次の段階として、リフやソロをコピーする方がきっと楽しいと思うので、例えば「あの曲のイントロだけ」とか「ソロの部分だけ」とか、そんな風につまみ食いしながら覚えていくのもいいですね。その中でギターの表現力 (アーティキュレーション)も少しずつ覚えてもらいます。

    また僕はピッキングの向き (オルタネイト・ピッキング)に結構うるさいです。「ここは上向きにピッキングしてください」「ここは下向きで…」といった指示をします。これは後々のことを考えての指導なので、ちょっとずつ慣れていってください、すんません。

    だいたいみなさん1-2年くらいかけてこれらの技術を学習し、楽譜の読み方 (特に反復記号)や指板の位置などのソフトウェアの部分をゆるやかにかためていきます。ザックリこんな感じです。(多分)

    そこから先の内容は、楽器に関係なくだいたい共通の内容になるので後述します。

    アコースティック・ギター/ウクレレ/クラシック・ギターの生徒さんの場合

    アコギ/ウクレレの方も構え方や鳴らし方、ピックの持ち方から楽譜の読み方まで丁寧に指導します。ウクレレはピックを使いませんので指です。その後レッスンでやることは以下の手順。

    オープン・コード
    脱力について (必要に応じて)
    ③リズム練習/弾き語り
    TAB譜でアルペジオ (指/ピック)
    レパートリーを増やす

    エレキの生徒さんと同じように課題曲はご自身で選んでいただき、最初のうちはオープン・コードで弾き語りの曲を扱うのが一般的な流れです。その途中、必要に応じて脱力のレッスンをしたり、色んなリズムのバリエーションをこなしながら弾き語りの練習をしていきます。さらに指で弾くアルペジオ、ピックで弾くアルペジオをTAB譜を読みながら習得し、色んな弾き方をギター1本で表現できるようにレッスンしていきます。

    そこから先の内容は、後述します。

    実はMidville’sで最も人気があるのは、フィンガースタイル (ソロギター/ギターインスト)のレッスンです。

    フィンガースタイルはソロギターとも呼ばれますが、上の動画のような、楽器のみで表現する中〜上級者向けの弾き語りとは全く別の競技です。このフィンガースタイルは僕の守備範囲といいますか専門分野といいますか、他のレッスンと比べると一段階ギアが入っている感じがします。

    クラシック・ギターのレッスンについては専門的なことは他のスクールさんの方がいいかと思いますが、フィンガースタイルのレッスンに応用できる範囲でクラシック曲を参考にすることはよくあります。またクラシック・ギターを用いたラテン系の (ボサ・ノヴァなどの)曲は対応できるのでお気軽にお問い合わせください。

    その先のレッスン (中〜上級者向け)

    音楽という玄妙な大海原で溺れてみたい、という方々にはソフト面/ハード面共にさらに一段階複雑な内容のレッスンをします。プロになりたい方、指導者になりたい方も同様です。

    コード・トーン
    コード・フォーム
    ショート・コード (省略コード/ジャズ・コード)
    指板丸暗記 (①〜③をやりながら)
    バッキング (ボイシング / ウォーキング・ベースなど)
    スタンダード曲の練習
    ペンタ・トニック・スケール

    など、非常に多くの専門的なことをやります。最終的には簡単なアドリブ、作曲やアレンジ、耳コピ練習などまで含みます。あらゆるスキルを1つ1つ時間をかけてやっていきますので、レッスンでやった内容をしっかりと復習してください。そうしたら後から全て繋がってくるはずです。

    レッスンは「練習する場所」ではない

    誤解されがちなのですが、レッスンは練習する場所ではありません。いや、正確には練習もしますが、本質はそこではありません。

    レッスンの役割は、”何を練習すればいいかを決める”です。

    独学で一番難しいのは”何をやればいいか判断すること”です。例えばスポーツジムでトレーナーを付ける人っていますよね。あれは筋トレそのものを代わりにやってもらうためではなく、「何をすれば効率よく目的に近づけるか」を教えてもらうためです。ギターのレッスンも似ています。

    時々こんな方もいます「先生、とりあえず練習してきたやつ披露するから、変なところあったら言うて!」と言って、連続で数曲演奏し、終わったら僕のフィードバックの時間。こーゆう方はとても熱心だなと思いますし、そういうやり方も1つだと思います。(ただお願いですからフィードバックの時間を残しておいてください…。鑑賞して終わることもしばしば。)

    レッスン中は何をしているの?

    実際のレッスンは、だいたい60分 (スタジオでレッスンする場合は50分程度)あり、これは一般的な教室と比べるとちょっと長いです。なので、最初の10-15分くらいは雑談 (アイスブレイク)です。そこでその日のテンション感を見て加減します。

    課題に関しては、前回との比較をしたいので一度通しで (できる範囲で)弾いてもらって、そこに対して僕があれこれ説明するという流れが多いです。皆さん弾く前に「全然進歩してないです〜」と仰せになりますが、ちゃんと練習してきた方は分かりますので安心してください。

    そして僕はあまり多くの説明を先にしたくないので、生徒さんの演奏を聴いた後のフィードバックでは1-2個程度の課題を与えます。少なく感じるかもしれませんが、一度にたくさんのボールを投げても、結局1-2個しかキャッチできないので、ちょっと頑張ればクリアできることだけ残してあげた方がモチベーションも保ちやすいかなと、一応配慮のつもりでそうしています。

    話が盛り上がってしまうと30分以上雑談することもあります、恋愛相談や人生相談にまで発展することもザラです。マンツーマンの塾講師をしていた頃から、こーゆうことはよくありました (サード・プレイスの宿命ですね)。これで皆さんのQOLが爆上がりするなら、まぁ、そーゆう日があってもいいかなと思います。民間の検定ですが、カウンセラーの資格を持っていますので、人に言いづらいことも吐き出してくれて結構です。ヘラヘラしながら聞いてます。

    昔いた生徒さんは「もう先生!!話し足りないからこのまま飲みに行かへん!?奢るし!」と言ってそのまま一緒にミナミまで移動したことあります。今は原付移動になったので酒はあきませんが、事前に言うてくれれば電車で行きます。

    レッスン中は質問タイムでもある

    実はこれが結構大きいです。独学だと「分からないことが分からないまま」になりがちです。例えば、

    ・Fコードが鳴らない
    ・コードチェンジが遅い
    ・リズムがズレる
    ・チューニングが合わない

    こういった些細な問題が起きても、原因が分からないことがあります。レッスンならほとんどの場合原因を突き止められるので、分からないストレスや「知らなかった」がちょっとずつなくなります。これが独学との大きな違いです。

    経験者が入会すると結構な確率で聞かれるのは「理論ってやった方がいいんですか?」です。これは結構聞かれます。答えは

     

    必要になったらやりましょう。

     

    僕はあまり「理論→実践」をおすすめしていません。まず曲を聴く、そして弾く。好奇心のある方なら弾いているうちに色んな疑問が湧いてきます。知識はただ与えればいいッてもんでもなくて、しかるべきタイミングで説明した方が定着しやすいんです (プロになりたいとか言い出している方には、そんな悠長なことは言ってられませんけど…)。

    経験者の方への理論的なレッスンは、”今までやったことを理論を用いて説明する”が一番覚えやすいです。逆に興味がない状態で理論だけ勉強するのはパフォーマンスよくないので、その時間もっと指を動かしたほうがいいと思います。

    そして質問が多い人はやっぱり上手くなります。分からないことを放置せず、「これどーゆうことですか?」と聞ける人は伸びるのです。仕事でもそうですよね。分かってるフリするよりアホなフリして「それってどーゆうことですか〜?」と言える人の方が可愛げがあるし、強いんですよね。レッスンは先生が一方的に喋る場所ではなく、生徒さんと一緒に問題を解決する場所だと僕は思っています。

    ここまで読むと、「独学でもできそう」と思う方もいるかもしれません。はい、その通りです。実際、独学で上手くなる人はたくさんいます。多くのプロがそうであるように。

    ただし遠回りは増えます。ギター教室の価値は、才能を与えることでも、魔法をかけることでもありません。迷子になる時間を減らすことです。何を練習するべきか分からない。今のやり方で合っているか不安。そんな時に道案内をするのが先生の仕事だと思っています。

    僕自身、これまでたくさんの生徒さんを見てきましたが、上達する人ほど特別なことはしていません。やるべきことを決めて、それをただ繰り返しているだけです。もし今、「独学でやっているけど合っているか分からない」「何から練習すればいいのか迷っている」という方は、一度体験レッスンへお越しください。レッスンがどんな空気なのか。自分に合っているのか。まずはそこから確かめてみればいいと思います。

     

    Midville’s
    中村