元・楽器店員が教える、ギターを高く売る方法と買取相場の目安!査定が安くなる原因と委託販売のメリット

講師の中村です。
長く大切に使った愛機を、お店に販売する時に査定額が安かったらちょっとガッカリしますよね。今回は楽器を少しでも高く売るための方法を伝授します。

目次

    売る前に、必ず相場を調べましょう

    値付けのをする前に販売価格の相場を調べます (※買取価格ではなく、中古の販売価格です!) 。値付けの仕方にはいろいろあると思うんですが、中古ギターは買った値段の4〜7割で売られることが多いです。ちょっと値段の幅がありますが、7割程度で売られているものは

    • Martin やGibson、Fender、Taylorなどの世間的に定番モデルと言われているもの
    • 近年ものの個体が、新品同様のコンディションだった場合

    だいたいこの2パターンです。マイナーなモデルやコンディションのよくないものは買った値段の4割くらいで売られます。

    また中古ギターのコンディションにはレベルに応じて名前がついています。良い順に並べると下記のようになります。

    • M (ミント): 新品同様もしくはデットストック
    • NM (ニアミント): キズや使用感なし、新品同様
    • EX (エクセレント): 年代相応に良い状態
    • VG (ベリーグッド): 使用感はあるが演奏上の問題はない
    • G (グッド): 修理の必要はないが多少の難はある
    • P (プア): 修理すれば演奏できる
    • J (ジャンク): パーツ器としてしか役に立たない

    車やレコード、本、古着などでも同じ記号が使われることがあるので、知っている方も多いかもしれません。

    買取価格は”相場”の70%が目安

    従前のように相場を調べたら、その6-7割くらいがリアルな買取金額の上限になります。あくまでも上限です。そこから査定をして減額されるので、実際にはもう少し下がる可能性はありますが。

    例えば中古相場が30万円なら、買取上限額は20万円ちょいです。中古相場が10万円程度なら、その買取上限金額は5割くらいまで下がります。多くのお店では単価が安いギターは、利益率を上げたいと考えるはずです。

    自分のギターがいくらの値打ちがあるか、ザックリと調べてみてください。

    愛機の買取金額が安かった!!いいギターなのに、なぜ…?

    実際に楽器店に持ち込んでみると、買取金額が想定よりも安かったというパターンがあります。いいギターなのになぜ??と思う方もたくさんいらっしゃるでしょう。以下に、安くされてしまう原因を書き連ねていきます。

    • メーカー不明のもの。まぁこれは言うまでもありませんね。
    • カスタムオーダーなどで名前が刻印されてるギター。ギターをオーダーする時は売らないという硬い意志を持っておいた方がいいです。
    • 買取の段階で修理が必要な個体。割れたり折れたりした過去がある個体や、オリジナルパーツをリプレイス (交換)しているものはそもそも販売価格が落ちますので買取金額も安くなります。
    • 改造品。ほとんどのケースでマイナスになります。
    • ステッカーを貼っていたりギターやタバコ臭いものなど。こーゆう個体はVGG程度として扱われるケースがあります。
    • 本人のサイン入りギター。これはプラスにはなりません。第一にそのサインが本物かどうかの裏どりができないですし、それがネット上に出回ると悪目立ちしてアーティストにも影響が及ぶ可能性があるため、売る側はむしろリスクが高すぎます。サインは消してから販売するか、サイン入りのものは売らないのが人として筋です。

    このようにとにかくサッと売れない個体は減額の対象になると思ってください。

    お店にとって中古品の販売はとにかくスピードが命なので、すごく極端な話をすると買い取ったその日に売り物になってほしいのです。基本は高く売りたきゃ即戦力であることが鉄則です。

    現金化を急いでない高級ギターは委託販売にしましょう

    買取は即金的なやり取りができますが、現金化を急いでない場合は委託販売がオススメです。

    委託販売はギターが売れた後、金額の80〜85%が返ってくるシステムです。(このパーセンテージはお店によります。) お店は高額な仕入れをするリスクをとらずに、売り物だけ借りて大きな売上を作ることができますし、委託主は普通の買取金額よりも上乗せしてもらえるのでお互いにウィンウィンなのです。

    ちょっとシミュレーションしてみましょう。

    例えばMartinの最高峰モデルD-45を売りたいとします。条件は以下の通りです。

    • ミントコンディション (新品同様)
    • ミントの中古相場は100-120万円くらい (2021年現在)
    • 買取上限相場は70万円
    • 委託販売手数料は20% (80%バック)

    お店側がこれを買い取って、ミントコンディションの相場通り100万円で売りたいと考えた場合は、70万円がすぐ支払われます。

    しかしこれを委託販売にして100万円で販売した場合、80%バックなので80万円が売れた後に振り込まれます。

    要するに、すぐ70万か、あとで80万かという違いです。10万円、大きくないですか?僕には大きすぎます。

    委託販売は委託主 (楽器を持ち込んだ人)の匙加減で販売金額を多少動かすことは相談可能です。「急がないができるだけお金が欲しい」ということであれば、120万円に設定して様子を見るというのもやり方の1つです。そうすれば売れた後に96万円が振り込まれます。

    ただ委託販売品の多くはお店が定期的にやるセールの対象外となってしまうため、長期戦に挑むのはあまり賢くないかも。できるだけ早く現金化をするのが個人的にはオススメです。お店に長く置いておくのも、リスクがありますからね。

    高額なギターであれば委託販売がとにかくオススメです。

    少しでも高く売るための工夫

    実は楽器の場合、本や車と違って小さなキズなどによって大幅に減額することはあまりありません。中古品を買うユーザーの多くは多少の使用感に対しては寛容ですし、その小さな打痕は使用上問題があまりないからです。(ヴィンテージとかは話が別ですが。)

    見た目で問題になるとすれば大掛かりな修理歴 (接着跡が残っているなど)、改造歴の有無などの方が影響が大きいのです。折れたネックや、割れた板は、修理をしても完全に元に戻ることはありませんし、音響面でも確実に影響が出ていると判断されます。もちろん音色の良し/悪しが査定に響くことはありませんが、木部の傷みは確実に音響面に悪い影響を及ぼすので、その分はマイナスされる可能性が高いです。

    ただ、改造歴に関しては少し工夫すれば”マイナスにはならない”と思います。例えばピックアップのリプレイスやオリジナルじゃないパーツ交換、こーゆうのは一般的に買取査定時には良い印象を与えませんので (それが例えアップグレードだとしても)、元に戻してから売るか、オリジナルパーツを添付した状態で査定依頼をすると減額から免れます。

    フリマアプリはそんなに旨味がない

    「面倒だからフリマアプリに出してしまおう」という判断をする方もいると思いますが、個人的には上策ではないと考えています。あまり知られていませんが、フリマアプリ上では楽器売買のトラブルがかなり多いです。

    そのほとんどは出品者が修理歴やコンディションを正しく判断できないことが原因です。このパターンでは購入者から「そんなの聞いてない」というクレームにつながります。フリマアプリはクレーム対応を全くしない印象を持っている方も多いですが、実は①購入後すぐに②「説明文と違う」という2点を押さえると、対応してもらえるケースが多いです。

    そうなると、正しくギターの状態を見立てられる目は必要ですし、往復の送料もバカになりません (180サイズなら片道で何千円もかかります)。

    楽器の状態をきちんと細かく書き、梱包作業や送料の支払いなどの負担を思うと、さっさと楽器店に持っていって現金に変えちゃった方が気が楽です。

    僕なら楽器店に持っていって、「アイミツとりたいのでギターの査定額とコンディション教えてください」と言って教えてもらった情報をそのままメルカリに載せてトラブルを回避します。またその時の値段は買取金額と同等〜×1.2倍くらいにして相場より安い感を出せばコストをあまりかけずに即売れすると思います。まぁ僕は元・楽器店員なので自分で査定できますが。

    ギターやウクレレは捨てることができる?

    できます。破棄する場合は原則として粗大ゴミ扱いとなります。捨て方は各自治体に確認が必要です。

    楽器店に勤めていた頃、買取希望のお客さんから「この楽器、査定額0円だったら引き取っていただけませんか?」と相談されることが結構頻繁にありました。おそらく多くの楽器店では引き取りはできないと思われます。マトモに商売してたら、店の敷地面積にどれだけの在庫 (商品)を置けるか、それを家賃で換算するとどのようなコストになるかを考えるはずです。利益の出ない楽器を保管するメリットがありませんし、結局それを破棄する代金を肩代わりするのも意味不明なので、引き取りは断られることがほとんどでしょう。

    きちんとした手続きを踏むのが誰も不幸にしない近道です。

    Midville’sでは中古楽器の買取・委託販売を承ります!

    大切にしてきた愛機だからこそ、次のオーナー様にも大切に使ってほしいものですよね。2026年4月、Midville’sでは古物商の取得を経て、正式に中古楽器の買取・販売を行うECサイトMidville’s Guitarsを開設いたしました。

    元・楽器店員としての確かな目利きで、あなたの楽器のコンディションや価値を正しく見極め、次の新しいユーザー様へと大切にお繋ぎします。

    • まずは自分のギターがいくらになるのか相場を知りたい
    • 急がないから、委託販売で少しでも高く売りたい
    • フリマアプリのトラブルや梱包の手間を避けたい

    どんな小さなお悩みでも構いませんので、眠っている楽器の処分や買い替えをお考えの方は、まずは一度Midville’sへお気軽にご相談ください。

    まとめると、まずは相場を調べて楽器店に持って行って買取ってもらう。もしくは値段や詳細だけ聞いてフリマアプリで売る。高級品なら委託販売が吉。という感じです。

     

    Midville’s
    中村