考える音楽講師Book Of Days -音楽書籍紹介-『幸せのレッスン』 著: Hélène Grimaud / 訳: 横道 朝子 <春秋社>

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『幸せのレッスン』 著: Hélène Grimaud / 訳: 横道 朝子 <春秋社>

講師の中村です。
Book Of Days #2。今回は『幸せのレッスン』 著: Hélène Grimaud (エレーヌ・グリモー) / 訳: 横道 朝子 <春秋社>をご紹介します。

BGMが欲しい方はEnyaの『Book Of Days』を聴きながらどうぞ。

Hélène Grimaud (エレーヌ・グリモー)はフランス出身のクラシック・ピアニストです。この本を手にとるまでは名前くらいしか知らなかったんですが、演奏を聴くと一層人柄が見えてよかったです。この本は自伝風小説ですが、フィクションとも実話とも取れる物語になっています。

物語は彼女が空腹で目が覚めるところから始まります。土壇場でスケジュールが白紙になってしまい、数週間の空き時間ができたため彼女は一人で海外旅行に行くことを決心。ヨーロッパの色々な街を渡り歩いて、現地の人たちとのやりとりの中で考えたこと、感じたことを書いています。人々とは意気投合して喜ぶ嬉しいシーンもあれば、モヤモヤするシーンもあって、一喜一憂しながら旅を終えていくんですが、テーマは生きることとは何か。幸せとは何か。自由とは何か。出会った人たちから受けたレッスンによって、自分の人生や音楽を見つめ直す機会を得ることになります。

まぁ最終章が衝撃的でした。

Midville’s
中村

音楽講師 / ビートメイカー

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