考える音楽講師“Way Up!” (Wayman Tisdale)

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“Way Up!” (Wayman Tisdale)

講師の中村です。
My Favorite Things #14。オリンピック金メダリストのベーシスト (?)です。

“Way Up!” (Wayman Tisdale)
2006年【アメリカ🇺🇸】 ジャズ/ファンク/フュージョン

 

ベーシストWayman Tisdale (ウェイマン・ティスディル)。彼は身長は2mを超える巨人で、1984年のロサンゼルス五輪にバスケットボール選手として出場して金メダルを獲得した経歴を持っています。

1995年、現役選手でありながらミュージシャンとしてあの名門モータウンからデビューし、二足わらじで才能を発揮。2001年ビルボードのジャズ部門で1位を獲るなど、人気も高かったのですが残念ながら2009年に44歳という若さで他界してしまいます。

情報量が多すぎる。

とはいえ所詮はバスケ選手、モータウン所属ッて言っても片手間で音楽をやっているのなら大したことはないのだろうと思いましたが、豈図らんや、良い!良いぞWayman!

このアルバムではBob James (ボブ・ジェイムズ)やEric Benet (エリック・ベネイ)、Jeff Lorber (ジェフ・ローバー)などの大御所を数多く客演し、他のアルバムと比較してもかなり豪華な仕上がりになっていると思います。

まぁ、僕はベーシストじゃないので、演奏の良し悪しは分かりませんが、とにかくベースが主旋律を弾くというスタイルは、当時10代でギター小僧だった僕にとって理解不能なジャンルッて感じで、容易には受け入れられませんでした。でも何度か聴いているうちにこのグルーヴ感やベースの音色が好きになっていました。ジャズやフュージョンの世界では、ベースがメインになることがそれほど珍しいことではないと知り、新しい楽しみが増えるキッカケになった1枚でもあります。

このお気に入りのアルバムから数年後、Wayman Tisdaleが体調を崩し、片足を切断にまで至るほどガンが転移して2009年には亡くなってしまったというニュースが当時ネットでもかなり出回っていて、彼を知ったばかりの僕にはすごくショックでした。スポーツと音楽、2つの才能を持つ逸材でしたが、天才は短命ですね…。

オススメ曲

断然M02『Get Down On It (ゲット・ダウン・オン・イット)』ですね。

元はKool & The Gang (クール・アンド・ザ・ギャング)の1981年の曲で、オリジナルのグルーヴ感をトレースしつつ、サックスとのユニゾンが気持ち良い1曲です。

 

Midville’s
中村

音楽講師 / ビートメイカー

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