
“Twist Of Marley: A Tribute” (オムニバス)
講師の中村です。
My Favorite Things #1。一発目はレゲエの神様、Bob Marley (ボブ・マーリー)のトリビュートアルバムです。
“Twist Of Marley: A Tribute” (オムニバス)
2001年【アメリカ】 レゲエ / ジャズ
音楽で戦争を止めたことある人、でお馴染み、Bob Marleyのトリビュートアルバムとして2001年にリリースされた1枚。アメリカのジャズ奏者やR&Bシンガーを中心に色々なアーティストがBob Marleyの名曲をスムースジャズアレンジ。
馴染みのない言葉かもしれませんが、スムースジャズは一昔前からあるアメリカのクラブ音楽要素の強いジャズを指しています。例えばヒップホップやR&Bの要素を含んだジャズ…みたいな感じ (音楽ジャンルを文章で定義するのはすごく難しい)。イギリスのアシッドジャズと親和性ありだと思います。知りたかったらまず聴いてください。

ところでこのエロそうなおっちゃん (良い意味で)は、アルバムのほぼ全てに関わっているLee Ritenour (リー・リトナー)というギタリスト。僕が尊敬するギタリストの1人で、彼が弾くとどんな曲も甘美で、しかも洗練されます。
レゲエ特有の楽天的な雰囲気が一転してムーディになってしまっているので、レゲエファンにしてみればすごく物足りないかもしれませんが、ジャマイカ人の真似をしてレゲエを歌うよりも、こーゆう独創的なアレンジは好きです特にLee Ritenourは全体的に良い仕事してると思いますので、聴いた後に発情しないように気をつけて下さい。
お気に入り曲①
ジャズシンガーのJonathan Butler (ジョナサン・バトラー)によるM04『No Woman No Cry (ノー・ウーマン・ノー・クライ)』です。

6/8拍子にしちゃったんです。アコースティックでアンビエントなアレンジが個人的にはハマりました。Jonathan Butlerのことはこの曲で初めて知ったんですが、透き通った声がいい感じです。
お気に入り曲②
もう1つはM09 『Turn Your Lights Down Low (ターン・ユア・ライツ・ダウン・ロウ)』です。ボーカルにはLisa Fischer (リサ・フィッシャー)を起用しています。音楽聴いて泣くことがよくあるんですけど、この曲には何回も泣かされました。

The Rolling Stones (ザ・ローリング・ストーンズ)やLuther Vandross (ルーサー・ヴァンドロス)が好きな方なら、ライブでしょっちゅう見かけるバックシンガー役のお姉さんとして既にお馴染みだと思います。
バックシンガーと言ってもただのハモり役ではなくちゃんとスポットを浴びる役回りで、ドキュメンタリー映画『バックコーラスの歌姫たち』で取り上げられるほど。90年代にはちゃっかりグラミー賞も獲得している実力者。ただ個人名義の作品はキャリアの割りにはそれほど多くありませんので、今回のように彼女がメインで歌っている音源はある意味貴重かもしれません。
Midville’s
中村
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中村
音楽講師 / ビートメイカー
『井上 陽水英訳詞集』 著: Robert Campbell <講談社>
ただ翻訳をしただけでなく、なぜそう訳したのかをあまり難しい言葉を使