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正月と音楽の話

講師の中村です。
正月と音楽の話。

正月は大阪にいたので家にいると仕事をする以外に選択肢がない。いや、本を読んだり映画を観たり、やれることは他にもあるのだけど…なんていうか、家にいるとスイッチをオフにしづらい。狭い部屋に仕事用の道具が多すぎるから。

自分の好きな音楽を聴く”自分のための時間”が久しくなかったので、休憩中は外に出てゆっくり音楽を聴く時間にあてた。やっぱり音楽は良い。ということでこの記事では僕と正月を過ごしてくれた音楽を紹介したい。

“ファンキー・スタッフ” / 稲垣次郎とソウル・メディア [1975年🇯🇵]
このアルバムは1975年に出たものだが、稲垣 次郎というサクソフォニストの音楽を知ったのは去年の話。2022年出会った音楽の中で最もハマッたバンドがこれである。良い意味で、とても日本人の演奏とは思えないような泥臭さで、僕にとっては派手で明るいポップソングよりもこーゆうグルーヴ感重視の曲の方がモチベーションになる。なんべん聴いてもカッコイイ。

ジャケットのデザインも好き。

“Diggin’ On Blue (ディギン・オン・ブルー)” / DJ KRUSH & MURO (DJクラッシュ・アンド・ムロ) [2019年🇯🇵]
このアルバムはジャズの名門レーベルであるブルーノートの名作たちを2人の日本人DJが繋ぎ合わせたミックス・アルバムだが、BGMとしても良いし、全く知らなかったアーティストと出会えるのも良い。Jack McDuff (ジャック・マクダフ)やHorace Silver (ホレス・シルバー)などの知らない音楽もたくさんあり、初めて聴く音楽はどれもこれもカッコ良かった。

DJ KRUSHとMUROは日本のヒップホップ界の重鎮DJである。特にMUROは僕の音楽観にめちゃくちゃ影響しているアーティストの1人で、ミックス・アルバム”NIPPON BREAKS (ニッポン・ブレークス)”では「ジャズ × 尺八」のナンバーを中心にめちゃくちゃカッコイイ曲ばかりを集めてるからオススメ。

良い音楽を満遍なく深掘りしたければ、DJのミックスCDを聴けばいい。彼らは本当に色んな音楽を知っている。昔地元のDJから「こーゆうのがカッコイイんじゃなくて、こーゆうのをイイと思える心が必要なんだよ。」と教えられた。

“Sweet Baby James (スウィート・ベイビー・ジェームス)” / James Taylor (ジェームス・テイラー) [1970年🇺🇸]
JTと言えば”Mud Slide Slim And The Blue Horizon (マッド・スライド・スリム・アンド・ザ・ブルー・ホライズン)”も名盤だが、どちらかというと僕はこっち派…かな。バンドサウンドが全面に出てる曲よりも、アコースティック・ギターの音色がキレイな静かな曲が揃っているから。収録曲は全て好きなんだけど、『Sunny Skies (サニー・スカイズ)』や『Oh, Susannah (オー・スザーナ)』、『Anywehere Like Heaven (エニウェア・ライク・ヘヴン)』のようなほのぼの、まったりした歌が好き。フォークやカントリー、ブルーグラスはアコギの音でチルするにはちょうど良い。

“Here We Go (ヒア・ウィ・ゴー)” / Walk Off The Earth (ウォーク・オフ・ジ・アース) [2019年🇨🇦]
一番好きなバンドはと聞かれたら、僕はWalk Off The Earth (WOTE)と言うしかない。全員がボーカルで、全員が色んな楽器ができて、テクニカルな要素はあまりないけど、奇想天外なアイデアでパフォーマンスを派手にやってくれる。演奏ッてめちゃくちゃ楽しいぞということを思い出させてくれるし、刺激になるアーティストだから。YouTubeが流行り始めた10年ほど前、”5 Peeps 1 Guitar (5人で1本のギターを弾く)”がバズッて知ったんだけど、本国カナダでは今結構人気になってるバンドだ。日本にも来てほしいが、ツアーはまだないらしい。

このアルバムは2019年の作品で、メンバーの1人、Beard Guy (ビアード・ガイ)ことMike Taylor (マイク・テイラー: 動画で一番右の男性)が突然他界した後に作られた『Mike’s Song (マイクズ・ソング)』がちょっと泣ける。

他にもたくさん聴いたが、何度もリピートしたのはこれくらいかな。最近は Sly & The Family Stone (スライ・アンド・ザ・ファミリー・ストーン)のトリビュートアルバム”Different Strokes By Different Folks (ディファレント・ストロークス・バイ・ディファレント・フォークス)”を無性に聴きたい。Maroon 5 (マルーン・ファイヴ)やBuddy Guy (バディ・ガイ)やJohn Mayer (ジョン・メイヤー)、D’Angelo (ディ・アンジェロ)などのミュージシャンがS&FSの曲をカバーしてるアルバムなのだけど。めちゃくちゃカッコイイ。特にAerosmith (エアロスミス)のSteven Tylor (スティーヴン・タイラー)とRobert Randolph (ロバート・ランドルフ)が歌う『I Wanna Take You Higher (アイ・ウォント・トゥ・テイク・ユー・ハイアー)』がアツい。CDは持っているが…ウチにはプレイヤーがないため、基本的に音楽はAppleで聴いている。

「考える音楽講師」の方でCD紹介でもしようかしら?需要ないか。続かんか。

 

 

Midville’s
中村

音楽講師 / ビートメイカー

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