
右の脇腹が痛い話
ギター講師の中村です。
右の脇腹が痛い話。
深夜にパソコン業務をしていると突然右脇腹が痛み出した。昔武道や格闘技をしていた頃に、よく相手の蹴りをガードした自分の肘が食い込んで肋骨を骨折していたんだけど、その時の痛みによく似たもの。骨折とは言っても肋骨の場合は他の臓器を圧迫しない限り日常生活に支障が出ないことが多い。折れている箇所によって寝返りがうてない、ぐらいの制限は出るが、僕はもともと痛覚が鈍いのもあって、少々の痛みには耐えられるのだけど、今回は冷や汗が出るほど痛くて、15-20分ほど何もできなかった。

すぐに病院に行った。近所の整形外科でレントゲンを見てもらった。気胸でもないし骨折でもない。考えられるのは肋間神経痛もしくは胆石による痛みで、どちらも内科の守備範囲だから知りたければ内科に行けとのこと。別日に内科を受診することにした。その病院では血液検査から入り、胃カメラを飲みましょうということになった。
「中村さん、血液検査の結果なんですけど。全体的な数値は問題なくて。」
「はい。」
「CK値だけが基準の20倍くらい上がってるんです…。」
「CK値ッて何ですか。」
「これが高いと筋ジストロフィーッていう、体が動かなくなる難病が疑われます。」
「ええ…。」
「運動しただけでも上昇しますがね。昨日激しい運動とかされました?」
「あ、格闘技ジムに行ってました。」
「格闘技。」
「はい。」
「ちなみに何を。」
「キックボクシングです。」
「昨日の何時ですか。」
「21時半くらいまでですね。」
「今日朝イチ病院ですよ?」
「はい。」
「脇腹痛いんですよね?でもボクシングしたと。」
「いや…やっぱ行ってないかもですね。CK値やっぱおかしいです、もう1回検査しますか?」
「大丈夫です。ただ、体が痛むならスポーツはしない方が。」
「すみません。」
その後、内視鏡内科に案内されて、麻酔 (点滴)を打って眠っている間に胃カメラを飲むという流れだったんですが、この麻酔ってのが全然効かなくて。他の人はぐーすか眠ってるし、胃カメラを終えた人は朦朧として千鳥足で待合室に帰ってくるような感じだった。
「これってどれくらいで効きますか?」
「おかしいですね、眠気とかだるさとかないですか?」
「ないです。」
「中村さん、お酒強いですか?」
「分からないです。強い方かもしれません。」
「それだと効きが悪いです。」
「そうなんですね。お酒の方がよく眠れるんですけど、お酒ありませんか。」
「あるワケでないでしょ。」
結局、意識がハッッッッッッキリしたまま胃カメラをブチ込まれることになった。飲むタイプの麻酔も使った。体感、マッキーペンの細い方くらいのものがブチ込まれた。検査が始まって、顔中から汁という汁の全てが出てきて嗚咽した。終わった後、憔悴しきった状態で別の部屋に連れていかれ、「ここで1時間くらい横になっててください。」と言われた。しんどい。以前鼻から胃カメラを入れた時はこんなに辛くなかったけど、口からのやつは初めてで本当に嫌だ。僕はもともと嗚咽反応がひどくて、毎日の歯磨きでは当然のように空えずきするし、歯医者のレントゲン撮る時に噛む謎のプラスチックの時も歯科衛生士が引くほどえずく。

結局1時間横になってもちっとも眠くならず。その後先生が映像を元に解説してくれた。美味そうなホルモンの映像かと思ったら自分の内臓だった。結局どこにも異常がなく、肋間神経痛ちゃうか、というところで落ち着いた。数日経った今もたまに痛む。
ところで肋間神経痛はストレス由来だそうです。僕は小さい時から3月になると免疫が落ちたり、体に異常が出やすくなる体質で (社会人になってからはほとんどなかったけど)、昔通ってた病院の見立てでは季節性のものじゃないかと、そんな感じだった。たまには休め、という天の思し召しか。
Midville’s
中村
共有:
中村
音楽講師 / ビートメイカー