Articles発表会に出ようか迷っている人へ

Blog

発表会に出ようか迷っている人へ

ギター講師の中村です。
Midville’sの教室としては初めての合同発表会Joynt Festivalを12月19日 (日)開催することになりました。

ご縁があって初めての試みですが、今から楽しみです。そこで今回は、「ライブや発表会には出てみたいけど…自分なんかが出て良いんだろうか?」と思っている人、山ほどいると思います。今回はその人たちの背中をソッと押してあげたいと思います。

音楽は上手さじゃない

上手くなろうとすることは大事ですが、上手さと感動は別に比例しません。漫画やアニメの画力と面白さに関係がないのと同じで、演奏の技術力で良し悪しが決まることはまずありません。だいたい人間の脳みそは単純で、「この音楽好きだな〜。」と思ったらそれが”上手い”と感じるようにできています。

僕が敬愛するJoe Pass (ジョー・パス)は見た目はエロそうなおじさんだし、指遣いはまさにエロいし、音もエロいです。僕の好きな音楽は彼のような音楽です。でも僕の好みと真逆の人もきっとたくさんいると思います。彼の音楽に全く感動しない人もきっとたくさんいるはず。音楽は点数もつけられないし、上手いかどうかなんていうのは所詮曖昧なものなんです。

逆を言えば、「僕はギターが下手だ。」という”へりくだり”もあまり意味をなさないものだと言えます。恐らく生徒さん達が言う「下手」は単に”模倣できてない”ということなんでしょうけども、それは”下手”とは言わないのです。完全再現こそが上手さの条件ならば、ミロのヴィーナスはなぜ腕がなくても美しいのでしょうか。それは腕以外が完璧だったからではありません。腕 が な い か ら 完 璧 な ん で す !

もう「僕はギターの”腕”がない。」とへりくだる必要はありません。サモトラケのニケなんて腕だけじゃなくて頭もないんやぞ。気にせず人前に出た方がいい。

間違えて良い

皆さんが恐れてるであろう本番中のミスについてお話しします。これは珍しいことではないのです。実はプロでも当然のようにミスはあるし、緊張もしています。でも多分多くの人はそれに気付きませんし、気付いても「多分こう弾きたかったんだな。」という補正フィルターがかかって、何事もなかったかのように通り過ぎていきます。不思議ですね、人間の耳というのは。

少し間違えたからと言って、それがインパーフェクトな演奏になってしまうとも限りません。ご安心下さい。

普通、自分がやろうとしていることの半分以上は人には伝わらないもの。ウチのオカンは絵描き (油絵)で、いつもオホーツク海の流氷を大きなキャンバスに描きます。たまに作品の写真を送ってくれます。(上の写真) 絵のことは全く分からない僕はこの絵を観て「良い絵だね。」と言いますが、オカンにとっては「実はここ、あんまり上手くいってないの…。」など部分的に技術面での不満を漏らすことがあります。そう言われても作品はマクロで見ますから、やっぱり分からないもの。もちろん作り手にしか分からないことがいっぱいあることは、僕にもよーく分かるけど。

曲を聴いている側も、基本的には全体像でしか捉えてません。それが楽しければオールOKなのです。音楽は時間芸術ですからとにかく止めずに弾き切る、ほんで楽しむ。これに尽きますよ。「最後までミスなく演奏してやる!」という気概は大事ですが、ステージには魔物がいます。自分なりにうまくいかなかったと感じても。クヨクヨしないで良いです。

人前で演るということ

上手いとか下手とか、間違えるだとか間違えないだとかの前に、人前で演ることは最高です。脳内麻薬がたっぷり出て、疲れますが終わった後のなんとも言えない気分は最高です。お酒も美味しいです。

僕はライブでの挙動はその人の写し鏡でもあると思います。言ってみれば、人間が極限状態に追い込まれているワケですから、その時に人間の素が出てしまうんです。オーディエンスを楽しませるために事前に細かい演出にこだわる人もいれば、逆に自分のことしか考えない人もいる。当日緊張して本領発揮できない人もいれば、本番だけパーッとはじけちゃう人もいる。直前で練習不足を後悔してゲンナリする人も中には入るでしょう。

 

でも、それもその人です。

少なくとも発表会にいる人たちは、ただの1人もあなたのパフォーマンスを拒絶することはありません。むしろ共感者ばかり。あなたが音楽と向き合う姿や、音楽を楽しんでる姿をただ見たいという、それだけです。敵はどこにもいません。子供も大人も、スタッフも先生も、スピーカーも、その上に溜まってるホコリも、みんな味方です。まぁ、これがバーのオープンマイクとかだとガタガタうるさいオッサンがいたりいなかったりですが。

きっと良い経験になると思います。

 

 

Midville’s
中村

音楽講師 / ビートメイカー

Up
H E L L O T H E R E
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。